第三者委員会の調査報告書の公開にあたって

令和6年3月1日

各位

さいたま市PTA協議会 会⻑
郡島 典幸

第三者委員会の調査報告書の公開にあたって

 なによりもまず本会会員のみなさま、本件を理由に本会を退会せざるを得なかったみな さま、全国の PTA のみなさまにお詫び申し上げます。さいたま市 PTA協議会における不明瞭な取引及び会計処理問題は、善意のボランティア精神による組織運営を根底から揺るがし、PTAの信頼を大きく毀損する事態となりました。単会運営に尽力されている、各単会会⻑、本部役員、各委員、係、各種お手伝い、旗振り当番さんにいたるまで、子どもたちの健全な成⻑を願い、その安全を見守り、安心できる地域社会に貢献しつづける PTA関係者のみなさまに、深くお詫びいたします。

 令和6年2月5日、関東地方では大雪となる中、第三者委員会の報告書が本会事務局に到着し、同日、緊急の正副会⻑会を開催いたしました。第三者委員会の報告書を真摯に受け止め、「速やかな情報公開」「再発防止対策の強化」「責任の所在の明確化」を目指し、常任 理事会において対応策を協議し、2月28日の理事会において、その具体的な対応が承認されましたので、ここに報告いたします。

 速やかな情報公開について、報告書では、調査に快く応じてくれた善意の協力者の個人情報、関係者および関係する⺠間企業名などが多分に含まれています。個人はもとより、家族や子ども、企業においては従業員等がいることから、個人名や一部の企業名について配慮した上で公表することを、理事会にて決定いたしました。

 再発防止対策の強化について、報告書の到着を待たず、今年度すでに多くの取り組みを実施していましたので、それらを整理して公表するとともに、報告書で指摘された課題や改善点についても、今後速やかに対応を協議し、適切に対応していく所存です。具体的には、現金預金の入出金についての管理体制を見直し、毎月理事会で1円以上の入出金をすべて報告しています。各種内規については、今回重大な違反が判明したため、順守を明文化し、外部からも監視し、定期的に見直しをする改正を行いました。今後、さらに税務処理の再確認や、会計説明方法の見直しを行います。過去に本会事務局員 2 名が、本人の意思に反して退職していること、その過程で暴言や恫喝といったパワハラ行為があったとされることについて、調査を行います。

 責任の所在の明確化については、まず、本件の責任はすべて当協議会にあり、善良なボランティア精神による運営を過剰に信頼していたことに起因し、一部の役職者やOBに権限が集中し、⻑期間にわたる関与を止めることが出来なかったことにあります。このような事態が二度と起きないよう、対策を強化してまいります。報告書にある通り、本会の複数の元会⻑が本件に大きく関与していることが認定されておりますが、当人たちは本会に責任ある立場であったにもかかわらず、第三者委員会の調査に協力することはありませんでした。 また、調査に協力しないことで、真実を解明できなくなることを理解したうえで協力しなかったと判断されています。このような姿勢は、善良なボランティア精神での組織運営を根底から揺るがし、本会やPTAそのものの信頼を大きく損なう行為であると考えます。引き続き、公正な場で説明責任を果たしてもらいたいと思います。また、公益性の高いPTAなどの組織と二度と関わることが無いように願います。

 以上、現時点で本会の対応についてご報告させていただき、今後の対応について、引き続き適切に対応し、信頼回復に努めてまいります。

 改めて、本会会員、非会員を問わず、子どもたちの健全な成⻑を願い、その安全を見守り、安心できる地域社会に貢献しつづける PTA関係者のみなさまに、深くお詫びいたします。

以上