事例集

変わるPTA・変えるPTA

さいたま市のPTA活動 参考事例集

「うちもやってみようかな」が見つかる、市内PTAの実例集です。さいたま市内の学校で実際に行われている工夫を、活動でよくある課題ごとに紹介します。気になるテーマからどうぞ。

1. 周知・広報
——伝えるチカラ

活動や加入のメリットを伝えたい。加入者の減少に悩んでいる

2. 運営の透明性
——信頼のカタチ

個人情報の管理を確実に。会費の使途をわかりやすく伝えたい

3. 活動方法の工夫
——工夫のカタログ

日中の活動に参加できる人が少ない。負担を減らしたい

4. 魅力ある活動
——次世代アクション

保護者にもメリットを。子どもたちの体験活動を充実させたい

5. 市の施策に乗っかる
——行政とタッグ

ゼロから自前でつくらず、市の制度やイベントを上手に活用したい

1. 周知・広報 —— 伝えるチカラ

「活動内容や加入のメリットを伝えたい」「加入者が減っている」という課題に。

ITツールの活用

  • LINEオープンチャットで通学路の安全情報を素早く共有し、お手紙の配信もペーパーレス化
  • PTA独自のメールシステムでアンケートを収集・結果公表し、会員の意見を活動に反映
  • がくぷり」等の学校連絡アプリに登録し、PTAや学校からの文書をいつでも確認できるように
  • PTAのWebページに活動の様子を掲載し、学校だより・学校Webと相互リンク。スマホですぐ情報が得られるように
  • 学校のホームページで活動内容を紹介し、PTAだよりやブログの掲載で会員以外にもメッセージを配信
  • 現役役員の声を取り入れたPTAパンフレットを作成し、学校と連携して活動を「見える化」
  • アプリで自治会の回覧も配信し、夏休みのラジオ体操や清掃活動への子どもの参加が増加。ペーパーレス化で短縮できた時間を家庭教育にあてられるようになった学校も

※ITツールは迅速な情報発信とペーパーレス化に効果的。使用料が発生するツールは、導入前に会員へ丁寧に説明し同意を得ましょう。

学校・PTA向けのサービスとしては、このほかに、お便りをデジタル化する連絡アプリ「スクリレ」、学校の集金業務をデジタル化する「スクペイ」、一斉連絡システム「eメッセージ」などが知られています。機能や費用はさまざまなので、自校の使い方に合うものを比較してみましょう。

※本ページで紹介するサービスは事例・情報提供であり、市P協が特定の製品を推奨するものではありません。

広報紙の充実

  • 入学前説明会のパンフレットにPTAの活動紹介を掲載。敬遠されないようイラストを多用して親しみやすく
  • クラス別懇談会で各教室をPTA会長が回って挨拶し、保護者とPTAの垣根を低く
  • Canvaを活用し、文字ばかりの配布物を「読みたくなる」広報紙にリニューアル
  • 校内にPTA掲示板コーナーを設置。区の情報紙にも特集記事を掲載して地域に発信
  • 広報紙の年4回発行とSNSでのイベント配信で活動を見える化。集まるのは必要なときだけにして負担も軽減

※フリー素材のイラストにも著作権があります。利用規約やクレジット表記の要否を必ず確認しましょう。

2. 運営の透明性 —— 信頼のカタチ

「個人情報の管理を確実にしたい」「会費の使途が伝わりにくい」という課題に。

情報提供等の工夫

  • 決算の科目名を実態に即したものに変更し、活動と費用の対応を分かりやすく
  • イベントごとの収支を都度報告し、年度末に最終会計報告
  • 意識調査アンケートの結果を開示。縮小できる活動は縮小し、保護者が主体的に取り組める仕組みへ
  • 議事録・活動記録・経費精算をkintoneで公開。議事録は学校ホームページにも掲載
  • 写真入りの活動レポートを都度作成し、会費で購入したものも含めてアプリで随時配信
  • 退会者や未入会の方に向けて、入会の有無による違いをわかりやすく説明する通知を作成して情報提供
  • フリーメールの問合せ窓口を設置し、気軽に質問できるように
  • 「Look in PTA!(PTAを覗いてみよう)」の会で仕組みと活動を紹介。「それならできそう」の声も

会則等の見直し

  • 会費は口座振込方式に。会計規則を再整備し、金額に応じた決裁権限(会長・運営委員会・総会)を明確化
  • 個人情報取扱規則を見直し、担当者への研修と誓約書で目的外利用を防ぐ体制に
  • 会員アンケートの結果をもとに、会則を時代と実態に合ったものへ見直し
  • 組織をスリム化(下部組織を地区安全員と卒業対策委員のみに)し、ボランティア組織を新設
  • 年間活動と注意点をまとめた「トリセツ」冊子を年度初めに配布し、各部の手紙作成の手間を大幅削減

※個人情報の取扱いは細心の注意を。学校とも相談しながら、会員や子どもたちに不利益が生じないよう管理しましょう。

3. 活動方法の工夫 —— 工夫のカタログ

「日中の活動に参加できる人が少ない」という課題に。

活動の見直し

  • 役員制度を廃止し、希望者による完全サポーター制に
  • 「在宅ホリデー委員会」を設置し、共働き・ひとり親世帯も参加しやすい体制に
  • 必要な活動があればその都度参加者を募集。「活動したい人が、できるときに」の仕組みへ
  • あいさつ運動や見守りは学校集合をやめ、自宅の近くで実施して負担軽減
  • 下校時パトロールは当番制をやめ、協力できるときに協力できる人が行う形に
  • LINEオープンチャットで行事ボランティアをその都度募集
  • 防犯パトロールを近隣小学校と同日開催。不審者の目撃場所を示した「防犯マップ」は生徒自らが情報を更新し、自主防犯活動が活性化
  • 美化活動は子どもと一緒に校内清掃。日頃の様子が見られるため、進んで参加する保護者が増加
  • 広報紙は手書きでもYouTube配信でも、その年のメンバーの興味・スキルで決められるように

オンラインの活用

  • 総会を書面開催(資料Web配信)+電子投票に。会場設営や印刷・集計の手間がなくなり本部の負担減
  • 制服リサイクルは在庫をホームページに掲載し、メールで取り置き受注
  • 見守り活動の報告を回覧ノートから回答フォームに変え、学校とすぐ共有
  • 委員会を夜にZoomで開催した結果、参加者が増加
  • PTAや地域の情報をアプリで配信して利便性が向上。年会費の減額や参集回数の削減につながり、翌年度の役員が全員立候補で決まるほど積極的な家庭が増えた
  • クラウド会計ソフトで集金を効率化。会議はリアルとオンラインのハイブリッドに
  • 配布物はGoogleドライブで共有し、自宅の空き時間に作業できるように

※デジタル活用で「夜間や空き時間に活動できる」ようになります。柔軟な体制をPRすることが参加者増にもつながります。

4. 魅力ある活動 —— 次世代アクション

「保護者にもメリットを」「子どもたちの体験活動を充実させたい」という課題に。

学校や他団体と連携したイベント

  • まつりを見直し、市の出張講座・近隣企業の体験ブース・キッチンカーを導入
  • 子ども商店やステージ発表など、子どもたちが主体的に参加できるまつりを主催
  • チャレンジスクールとコラボし、中学生吹奏楽部を招いた「ふれあいコンサート」を開催
  • 青少年育成地区会と協力して夏休みの巡回活動。地域ぐるみで子どもを育てる意識づくり
  • 「さいたまSTEAMS教育」と連動した工作教室をおやじの会主催で開催
  • 休耕田を借りて、地域の協力のもと田植え・稲刈りの体験学習
  • さいたまスタジアムを借り切っての宝探しイベントを開催
  • 近隣の大型商業施設と一緒に、地元の御神輿担ぎに参加

保護者向け講習会等の実施

  • PTA主催のAED講習会・献血活動・制服リサイクル
  • 近隣高校18校が参加する「公立高等学校合同説明会」を他校PTAと共同開催。校内でも3年生と保護者向けの進学説明会を行い、親子で進路を考えるきっかけに
  • 区連合会やPTAの主催で進学情報イベントを開催。一校では招きづらい数の高校や講師に来てもらえるのは、PTAのつながりならでは
  • 性教育の卒業記念講演や、6校合同の保護者向け性教育講演会
  • 自己肯定感を育む教育講演会。給食のサプライズデザートに「困ったときには相談してね」のメッセージカードを添えて

※イベントは会員の総意のもとで。総会の決議だけでなく、お便りやホームページで理解を求めることが大切です。

5. 市の施策に乗っかる —— 行政とタッグ

すべてを自前でやる必要はありません。さいたま市には、PTA活動にそのまま使える制度やイベントがそろっています。

  • 生涯学習情報システム・人材バンクを活用したイベント企画。さいたま市生涯学習情報システムでは市内の講座・イベント情報を検索でき、生涯学習人材バンクに登録された市民講師を探して講習会や体験教室の講師をお願いできます。「講師のあてがない」からイベントをあきらめる必要はありません
  • ながら見守り」ボランティア制度への登録。通勤や買い物、散歩の「ついで」に子どもたちを見守る市の制度です。当番制の見守りが負担なら、保護者にこの制度への登録を呼びかけるという形もあります
  • 自分発見!」チャレンジupさいたまの活用。市などが主催・共催するイベントへの参加でスタンプがたまり、小学4年生以上はボランティア活動の時間に応じて認定証やピンバッジがもらえる市の事業です。PTA行事への子どもたちの参加モチベーションアップや、お手伝いボランティアの募集に活用できます
  • 体験の風をおこそう」運動との連動。市P協も参画する体験活動推進の運動です。舘岩少年自然の家の事業をはじめ、各種の体験イベントと連動すれば、単Pだけでは用意できない体験の機会を子どもたちに届けられます

※各制度の対象・登録方法などの詳細は、リンク先(さいたま市の公式ページ)でご確認ください。

PTA活動がもたらすもの

学校とPTAの連携による保護者の多種多様な支援活動は、子どもたちの安心・安全な教育環境を整え、各学校の教育水準の向上に密接につながっています

また、子どもたちの教育は学校教育だけでなく家庭教育との連携で成り立っています。PTA活動を通して保護者同士が子育ての楽しみや不安・悩みを共有し、互いに学び高め合うことが、家庭教育の向上、ひいては子どもの健全な成長につながります。

もっと事例を見たい方へ——事務局で閲覧できます

広報コンクールの応募作品・受賞作品をはじめ、各校の広報紙や研修資料などは、写真や氏名等の個人情報・著作権の関係で、インターネットには掲載できないものがほとんどです。こうした「生の事例」は、市P協事務局(大宮区役所4階)にお越しいただければ閲覧できます。他校の広報紙を実際に手に取って参考にしたい方は、事前にご連絡のうえ、お気軽にお立ち寄りください。

参考リンク

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