あいさつの例
そのまま使えて、自分の言葉に直せる。会長あいさつの文例集です
会長の仕事で意外と悩むのが「あいさつ」。むずかしく考える必要はありません。基本の型と文例を用意しました。長さの目安は約3分(1,000〜1,200字ほど)。文例を骨格にして、ご自身のエピソードを1〜2つ足すと、ちょうどよい長さになります。運動会などの開会あいさつは、もっと短くて大丈夫です。
だれに向かって話すのか
あいさつでいちばん大事なのは、「誰に対して話すのか」です。学校での聞き手の中心は、子どもたち。相手の発達段階に合わせた話し方を心がけましょう。小学1年生には短くやさしい言葉で、中学生には少し大人として扱う言葉で——同じ内容でも、届き方がまったく変わります。
また、式典では祝辞やお話が連続して続きます。話す側はみんな思いを伝えたい。でも聞く側には言葉が届かず、退屈な時間になっているかもしれません。話の抑揚やストーリーをよく考えましょう。
運動会・体育祭などでは、思い切って短く。これから競技をひかえて立っている児童・生徒の負担感への配慮も、大人のやさしさです。
そして、あいさつの本質のひとつは、子どもたちに「地域や大人がみんなを見守っている」と意識してもらうことにあります。
この場で達成したいことは何か。
小さなことでもいいので、自分で考えてみる。
あいさつの基本の型
- お祝いと御礼 — 主役へのお祝いと、ご来賓・先生・保護者への御礼
- 子どもたちへのメッセージ — いちばん大事な部分。具体的なエピソードがあると心に残ります
- 保護者・学校への言葉 — ねぎらい、協力のお願い
- 結び — 今後の祈念とお祝いの言葉
- 主役は子どもたち。子どもに伝わる言葉を選びましょう
- 短いことは思いやり。長くても2分まで
- 借り物の言葉より、自分の体験をひとつ入れると、ぐっと自分のあいさつになります
- 原稿を見ながらで大丈夫。ゆっくり、大きな声で
- 卒業式・入学式では、市や教育委員会からの祝辞は、そのとき話題の人物や歴史上の人物をテーマにすることが多いもの。有名人ネタは重なりがちなので、PTA会長のあいさつは身近な体験談や学校での具体的なエピソードがおすすめです
文例1:入学式(骨格:約2分)
対象:新1年生と保護者のみなさま
新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。そして保護者のみなさま、本日は誠におめでとうございます。PTAを代表して、心よりお祝い申し上げます。
また、ご来賓のみなさまには、お忙しい中ご臨席を賜り、誠にありがとうございます。日ごろから子どもたちを見守ってくださる地域のみなさまに、この場をお借りして御礼申し上げます。
1年生のみなさん。学校には、楽しいことがたくさん待っています。困ったことがあったら、先生やまわりの大人に「たすけて」と言ってくださいね。おうちの人も、先生も、地域のみなさんも、いつもみなさんを応援しています。
保護者のみなさま。私たちPTAは、先生方と力を合わせて、子どもたちの学校生活を支えていく応援団です。「できる人が、できるときに、できる形で」。一緒に子どもたちの成長を見守っていきましょう。
結びに、お子さまの学校生活が笑顔あふれるものになりますことをお祈りし、お祝いの言葉といたします。本日は誠におめでとうございます。
あいさつ文例
アレンジのヒント:学校名と、ご自身のお子さんが入学したときの気持ちをひとこと入れると、あたたかみが増します。エピソードを1〜2分ぶん足して、全体で約3分が目安です。
文例2:卒業式(骨格:約2分半)
対象:卒業生と保護者のみなさま
卒業生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。保護者のみなさま、本日は誠におめでとうございます。PTAを代表して、心よりお祝い申し上げます。
ご来賓のみなさまには、お忙しい中ご臨席を賜り、誠にありがとうございます。子どもたちの6年間(3年間)を見守ってくださった地域のみなさまに、心より御礼申し上げます。
卒業生のみなさん。この6年間(3年間)で、みなさんは体も心も大きく成長しました。うれしかったこと、くやしかったこと、その一つひとつが、これからのみなさんの力になります。新しい世界でも、自分らしく、一歩ずつ進んでいってください。
保護者のみなさま。今日の日を迎えるまでの日々に、心からの敬意とお祝いを申し上げます。また、子どもたちを見守り育ててくださった先生方、地域のみなさまに、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
卒業生のみなさんの前途が、希望に満ちた明るいものでありますことをお祈りし、お祝いの言葉といたします。本日は誠におめでとうございます。
あいさつ文例
アレンジのヒント:在校中の行事の思い出(運動会・修学旅行など)を一つ具体的に挙げると、その学年だけのあいさつになります。エピソードを足して、全体で約3分が目安です。
文例3:運動会・体育祭(開会式・約30秒〜1分)
短く、元気に、が正解です
みなさん、おはようございます。待ちに待った運動会です。
みなさんがこの日のために一生けんめい練習してきたことを、私たち保護者はよく知っています。今日は勝っても負けても、最後まであきらめず、仲間と力を合わせる姿を見せてください。それがいちばんかっこいい姿です。
保護者のみなさま、本日は子どもたちへの大きな声援をお願いします。そして、安全に楽しい一日にしましょう。
それでは、みなさんの活躍を楽しみにしています。がんばってください!
あいさつ文例
アレンジのヒント:天気にひとこと触れる(「絶好の運動会日和になりました」など)と自然な出だしになります。
文例4:PTA総会(約1分)
対象:会員のみなさま
みなさま、本日はお忙しい中、PTA総会にご出席いただき、ありがとうございます。
日ごろから、PTAの活動にご理解とご協力をいただいていることに、心より感謝申し上げます。子どもたちの学校生活が安心で楽しいものになるよう、先生方と力を合わせて、今年度も活動してまいります。
私たちは「無理なく、楽しく、続けられる」活動を大切にしたいと考えています。できる人が、できるときに、できる形で。みなさまの参加をお待ちしています。
本日は限られた時間ですが、率直なご意見をお聞かせください。どうぞよろしくお願いいたします。
あいさつ文例
アレンジのヒント:今年度特に力を入れたいことがあれば、一つだけ具体的に紹介しましょう(欲張らないのがコツです)。
登壇・降壇の作法(図解)
式典では、あいさつの内容と同じくらい「壇上での所作」も見られています。基本の流れを覚えておけば大丈夫です。
- 名前を呼ばれたら、大きな声で「はい」と返事をして起立します
- まず前方に移動し、来賓のみなさまに一礼します
- ステージに上がる前に、反対側の教職員席に向かって一礼します
- ステージに上がったら、国旗・校旗・市旗に向かって一礼します
- 演台に進み、司会者の号令に合わせて一礼。そのあと、司会者へ「ご着席ください」の合図(ジェスチャー)を送ってから、あいさつを始めます
- あいさつが終わったら、司会者の号令に合わせて一礼します
- ステージを降りる前に、国旗・校旗・市旗に向かって一礼します
- ステージから降りたら、教職員席に向かって一礼します
- 続いて、来賓席に向かって一礼します
- 自席に戻り、着席します(そのあと「児童・生徒着席」の号令がかかることが多いです)
※席の配置(PTA会長の自席は来賓席の並びにあることが多いです)、旗や階段の位置、号令や一礼のタイミングなどの作法は学校によって異なります。式の前に教頭先生に確認し、予行(リハーサル)があれば参加させてもらうと安心です。
こんなときは
- 雨天や進行の遅れで時間がないとき — 思い切って半分に。「お祝い+子どもへのひとこと+結び」だけで立派なあいさつです
- 緊張するとき — 「ゆっくり・大きく・短く」。最初のひと呼吸を忘れずに
- マイクの前で頭が真っ白 — 原稿を読み上げて大丈夫。読むより「ゆっくり」だけ意識しましょう
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