【重要】PHPの重大な脆弱性に埼玉県警が注意喚起 ― 各校PTAのホームページ・パソコンを今すぐ最新の状態に
いつもさいたま市PTA協議会の活動にご理解・ご協力をいただき、ありがとうございます。
令和8年10月21日、多くのホームページで使われているソフトウェア「PHP(ピー・エイチ・ピー)」に、重大なセキュリティ上の問題(脆弱性)が見つかったことが公表されました。これを受けて、埼玉県警察本部サイバー局サイバー対策課が注意喚起を出しており、当協議会にも県警から情報提供がありました。
ホームページを運営している各校PTAの皆さまは、下記の対策をあらためてご確認ください。ホームページをお持ちでない場合も、パソコンやスマートフォンを最新の状態に保つことは共通の対策です。
埼玉県警察からの注意喚起
この脆弱性を悪用されると、PHPで作られたホームページが外部からの不正な命令を受け付ける状態になり、つながっているデータベース(会員情報などを保管している場所)から情報が漏れるなどの被害が起きる可能性が高いとされています。
県警は、修正版への速やかな更新と、場合によってはサービスの一時停止の検討を呼びかけています。
プリント配信サービス「がくぷり」について
さいたま市PTA協議会を通じてご提供している学校向けプリント配信サービス「がくぷり」については、提供元に確認したところ、現在、安全に運用されているとの回答を得ています。あわせてお知らせいたします。
そもそも「PHP」「脆弱性」とは?
PHPは、ホームページの画面を作ったり、ログインや会員情報の管理をしたりする、いわば「ホームページの土台」となるプログラムです。PTAや学校のホームページでよく使われているWordPress(ワードプレス)をはじめ、世界中の多くのホームページがPHPで動いています。
脆弱性とは、ソフトウェアの「弱点」のことです。家にたとえると「鍵が壊れた窓」のようなもので、弱点が公表されると、修理(更新)をしていないホームページが狙われます。
AIの悪用で、攻撃がとても簡単になっています
特にこの1か月ほどの間に、AIを悪用して弱点を探したり、攻撃の手順を作ったりすることが、専門知識のない人でも簡単にできる状況になっています。弱点が公表されてから実際に攻撃が始まるまでの時間も、非常に短くなっています。
攻撃はプログラムによって機械的・無差別に行われるため、「小さなPTAのホームページだから狙われない」ということはありません。
各校PTAにお願いしたい対策
1. WordPressなどのソフトウェアを最新版にする
管理画面に「更新があります」「新しいバージョンが利用可能です」と表示されていたら、そのままにせず更新してください。あわせて、レンタルサーバーの管理画面でPHPのバージョンも確認してください。PHP 8.1以前の古いバージョンには公式の更新版が提供されないため、サポートが続いている新しいバージョンへの切り替えが必要です。
2. プラグイン・テーマも最新版にする
WordPressに機能を追加する「プラグイン」や、見た目を決める「テーマ」にも弱点が見つかることがあります。本体と同じように、こまめに最新版へ更新してください。
3. 使っていないプラグインは「削除」する
最近使っていないプラグインは、停止するだけでなく削除してください。停止しただけではファイルがサーバーに残り、攻撃の入り口になることがあります。入れているプラグインが少ないほど、狙われる弱点も少なくなります。
4. パスワードを使い回さず、十分に長くする
- ほかのサイトやサービスと同じパスワードは使わないでください。どこか1か所から漏れると、同じパスワードのすべてに入られてしまいます
- パスワードは十分に長く(目安として15文字以上)してください。覚えにくい場合は、パスワード管理アプリの利用がおすすめです
- 役員交代のときに前任者から引き継いだパスワードは、新しい役員で必ず変更してください
5. パスキーや多要素認証(2段階認証)を使う
IDとパスワードだけに頼らず、スマートフォンに届く確認コードや、指紋・顔認証を使う「パスキー」など、より強力なログイン方法を設定してください。ホームページの管理画面だけでなく、レンタルサーバー、メール、SNSのアカウントにも設定できるものが多くあります。
ホームページの管理を業者や保護者のボランティアにお願いしている場合は、「更新がきちんと行われているか」を一度確認してください。無料ブログやホームページ作成サービスを使っている場合、ソフトウェアの更新はサービス側で行われますが、4・5のパスワード・ログインの対策は必要です。
ホームページ以外も「常に最新の状態」に
PHPに限らず、さまざまなソフトウェアで脆弱性が相次いで見つかっています。たとえばGoogle Chromeも、10月20日に深刻度「緊急」の問題を含む多数の修正を行った新しいバージョン(Chrome 156)を公開しました。
- パソコン(Windows・Mac)、スマートフォン、ブラウザ、アプリの自動更新をオンにしてください
- 「更新して再起動」などの表示が出たら、後回しにせず早めに再起動してください
よくある質問
自分たちのPTAのホームページがPHPで動いているか分かりません
WordPressで作っている場合(管理画面のアドレスに「wp-admin」が含まれる場合など)は、PHPで動いています。レンタルサーバーを借りてホームページを公開している場合も、PHPを使っていることが多くあります。分からない場合は、事務局までご相談ください。
更新したらホームページが表示されなくなりそうで心配です
更新の前にバックアップ(控え)を取っておくと安心です。多くのレンタルサーバーには自動バックアップの機能があります。ただし、更新しないままにしておく危険のほうがはるかに大きいため、心配な場合は事務局にご相談のうえ、早めに更新してください。
最近ほとんど使っていないホームページがあります
更新されずに放置されているホームページほど、狙われやすくなります。今後も使う予定があれば最新の状態に更新し、使う予定がなければ閉鎖(削除)もご検討ください。
分からないときは事務局にご相談ください
「何から手をつければよいか分からない」「自分たちのホームページが対象か分からない」という場合は、さいたま市PTA協議会事務局までご連絡ください。専門的な見地から助言いたしますので、どうぞお気軽にご相談ください。
なりすましにご注意ください
さいたま市PTA協議会が、電話・メールなどでパスワードをお尋ねすることはありません。不審な連絡にはご注意ください。
参照情報
- PHPの脆弱性に関する注意喚起(埼玉県警察本部サイバー対策課のX、10月22日)
- PHPにおける複数の脆弱性(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619)に関する注意喚起(JPCERT/CC)
- PHPの脆弱性対策について(CVE-2026-109618、CVE-2026-109619:PHP2shell)(独立行政法人 情報処理推進機構(IPA))
- Security advisory: Critical remote code execution vulnerabilities, update now(PHP公式サイト、英語)
- 情報セキュリティ10大脅威 2026(IPA。組織編に「AIの利用をめぐるサイバーリスク」)
- Google Chrome を更新する(Google Chrome ヘルプ)
- Stable Channel Update for Desktop(Chrome Releases、10月20日、英語)
- 予防的な安全対策の完了とホームページ再開のお知らせ(当協議会、10月22日)
令和8年10月22日
さいたま市PTA協議会
会長 和田 洋樹